腎移植内科研究会

会長挨拶

開催のご挨拶

 この度、第9回腎移植内科研究会 学術集会 2024 の主催をさせていただく運びとなりました。本研究会は、腎不全治療の一つである腎移植医療の啓発、そして移植内科的合併症の予防/治療、ドナー管理など、内科的見地から腎移植医療の向上を図ることを目的として、2015年に発足しました。SDM(Shared Decision Making)への理解が広まり、腎代替療法専門指導士を含むチーム医療の発展など、腎代替療法を取り巻く環境も変遷しています。腎移植の利点を享受する患者数は増加していますが、高齢化した腎不全患者、長期生着・複数の合併症を有する患者、マージナルドナーやドナーの長期管理など、以前と比較しより困難な課題にも直面していると考えております。そして、本研究会の目的の一つである内科医の参画について、腎移植に関わる腎臓内科医が増加し、腎移植を取り巻く環境も変化してまいりました。移植医療の進展を考える上で、内科医の視点から腎移植を見つめ直すタイミングが訪れていると考えています。

 今回の研究会の副題は「医療協働〜腎移植の未来は内科医と共に〜」をテーマとしました。腎不全治療において、腎移植のメリットを最大限に引き出すための内科医の役割や、内科医の視点から考えるべき課題について共有し、将来の腎移植をより良い医療へ展開するための有益な議論ができることを期待しています。また、今回は、最南県である沖縄での開催です。観光シーズンとなる7月であり、多くの観光客も訪れる時期です。
首里城(再建中の様子が見学できます)や琉球料理をはじめとする歴史文化に触れると同時に、美しい海に癒やされるなど沖縄の魅力も感じていただく機会になれば幸いです。

 皆様のご参加を心よりお待ちしております。

第9回腎移植内科研究会 学術集会2024
会長 西平 守邦(友愛医療センター 腎臓内科)